魅力的なシーンを一緒に創りましょう

まずご自身だけで演技リールが作れるかそれについて想像してみましょう。自分が主演、あるいは脇役の動画を作るというのは実は簡単で現在では誰でもできます。あなたの携帯を前に置いて、覚えたセリフをカメラか、顔が見えやすい角度と方向で友達を相手役にしたようにして話せばそれで成立し、無料で作る事が可能です。『芝居が良く映っていればそれでいい！』果たしてそれが映像リールとして役割を果たしてくれるのでしょうか。魅力的なシーンを創る上で重要な事はあなたの努力が報われる事を前提として設計する事です。つまり、『自分が見せたいもの』と『それを誰に見て欲しいのか』を明確化し、それを見やすいクオリティで提供する事なのです。

誰が観る？

俳優であるあなたは自分の演技リール動画を誰に対して魅せたい（見せたい）と想定していますか？そこを一番の要にして完成図を想像してみて下さい。おそらくキャスティングディレクター、配役を決める助監督、監督、プロデューサーといった方々に向けた主旨だと思います。彼らはどんなプロジェクトに現在取り組んでいますか？映画・ドラマ・コマーシャル・インスタレーション、アニメーション・短編・SNS用動画といったところでしょうか。

あなたは何者？

初めて知る人、あるいは以前あった事がある監督に向けてオーディションにエントリーした場合であっても俳優は他者から常に『何者？』と見られています。そこを明確かつ、端的に証明できるのがプロ用の演技リール動画となりますが、俳優の中ではまだその点に気づけていない人も少なくありません。飲み会で気に入ってオファーをもらう20世紀のやり方もありますが、最も重要な事は、プロとしてのあなたをプロの制作者にスマートに魅せる必要があります。特に自分が自分で自分の売り方を知る・十分に模索する事が先決です。私達は必ずあなたがどんな人か初回ミーティングを通じて把握しようとします。またどんなシーン・どんな役柄を演じたいか、などいくつか質問も行います。自分が持っている要素と自分の売り方がしっかりと体系的に論理的に繋がって機能していけば、演技リール制作後、その反響としてオファー・オーディションへと繋がるのです。つまり「何者か？」という制作側の疑問を解消するには、ある種の売り方を明確に伝える事、演技リールを通じてあなたという商品の取り扱い説明書を作るような活動が必要なのです。